元日の早朝に行われる祭りで、新年のあいさつとともに新しい年の始まりを祝い、 その歳の繁栄や五穀の豊穣を祈願する。
寶登山神社では、午前零時を期して尺玉の花火が打ち上げられ、 祭典が執行される。かがり火の中、善男善女の初詣の群れが 切れ目なく夜を徹して続く。
寶登山神社は「宝の山に登る」という名称にちなむ縁起のよさから、 毎年近郷近在から多くの初詣客が訪れている。
開催時期: 1月1日~1月3日
寶登山神社では節分に先立ち、氏子地域の行事を中心に追儺祭祈願の募集が行われる。 これには長瀞町外からの応募者も多く、なかでも年男・年女の応募は年々増加の傾向にある。
追儺祭当日は、朝から氏子や崇敬者が続々と神社を訪れ、追儺祭奉仕の年男・年女が裃に袴などの装束を着け、神官に導かれて参進し、儀式のあと境内で豆撒式を行う。
開催時期: 2月3日
この祭りは、真言宗の総本山醍醐寺座主、三宝院門跡御親修の柴燈大護摩による火渡荒行。
火渡りは、宝登山ロープウェイ山麓駅下の駐車場で行われ柴燈大護摩の火渡りに続き、修験者による火渡りが執行される。
この護摩の浄火を渡ることによって一切の災難と障害を焼き滅ぼし、「宝福招来」「開運厄除」のご利益がもたらされるといわれている。
開催時期: 3月第一日曜日
寶登山神社例大祭当日は午前10時に祭典を行い、その後宝登山神楽が奉納され、境内は大勢の参拝者で賑わう。参道には花や植木の販売や露店が立ち並び、子供たちは春休みの時期ということもあり、年によっては早い桜も咲き始め、参道から境内は終日賑わう。
開催時期: 4月3日
宝登山の頂に鎮座する奥宮の大祭は、八十八夜に執行され、「つつじ祭り」とも呼ばれている。当日は、午前9時に寶登山神社の大和武尊社で発御祭が行われ、神興にご神体を移す。その後、奥宮に向かって神興が担ぎ出される。途中、神楽師が演奏する笛・太鼓で行列はにぎやかに進む。奥宮では、祭典終了後、神楽が奉納される。
神興の行列とともに登山したり、ロープウェイで登った人は新緑の山で一日過ごす。
開催時期: 5月2日
長瀞船玉まつり明治の末頃遊船の船頭が水神様を祀り、水上安全と水難供養を行ったのがこの祭りの起源であるといわれている。船玉祭りは、船の安全を祈願して祀る船霊からその名があるといわれる。
祭り当日は、神前で祝詞奏上の後寶登山神社の神官が船に乗り、清流で清め祓いを行うと、二隻の万灯船が屋台囃しの演奏とともに瀞をゆるやかに上下する。その一方でたくさんの灯籠が流され、水の犠牲になった人びとの供養が行われる。対岸の岩上では、仕掛け花火やスターマインが打ち上げられ、祭りはクライマックスに達する。
開催時期: 8月15日